19 November 2020 19:00-20:30代官山蔦屋書店1号館2階 KIDSコーナーのイベントスペース

毎年11月にヨーロッパ文芸フェスティバルが開催されており、ヨーロッパの著名な作品を一堂に紹介する素晴らしい機会となっております。今年の開催は11月20日~27日で、新型コロナ感染症の影響により一部はハイブリッドイベントとなります。スウェーデンからはヤコブ・ヴェゲリウス氏による『サリー・ジョーンズの伝説:あるゴリラの数奇な運命』を紹介しますが、11月25日18:45-19:30にスウェーデン在住の著者と中継で結びトークイベントを開催します。詳細はhttps://eulitfest.jp/2020/をご参照下さい。

ヤコブ・ヴェゲリウス氏ですが、11月14日に今年のアストリッド・リンドグレーン賞を受賞しました。この賞はリンドグーンの60歳の誕生日を記念し、1967年に創設されました。優れた文学作品やそれを執筆した作家に授与され、賞金は10万クローナ(約120万円)です。

このイベントに先立ち、代官山蔦屋書店にてヨーロッパ文芸フェスティバル2020前夜祭と称し、読書会とトークイベントを開催します。

11月19日(木)19:00-20:30
代官山蔦屋書店1号館2階 KIDSコーナーのイベントスペース 

ご参加頂いた方には可愛いいピッピのステッカーとスウェーデンの児童文学の冊子などお土産をご用意しています!

ご参加を希望される方は、下記の「登録はこちらから」をクリックしてご登録をお願いします。定員に達し次第締め切りとさせて頂きます。(定員30人)また新型コロナ感染症拡大予防対策として、マスクの着用、手指の消毒、検温をお願いしております。こちらにご同意頂けない方はご遠慮願います。

同時開催イベント:スウェーデン児童文学フェア
2020年11月16日(月)- 11月30日(火)
スウェーデンを代表する児童文学がせいぞろい!まだ読んだことがない方も、読んだことがある方もこの機会に読み直してみませんか?

皆さまのご参加をお待ちしております。

登録はこちらから

読書会とスウェーデン児童文学についてのおはなし

19:00

開会の言葉

19:05

『サリー・ジョーンズの伝説: あるゴリラの数奇な運命』読書会

小グループに分かれて本の感想を語り合います。こんな面白い絵本があるなんて!読んだ人はいろいろな感想や疑問を抱かれると思います。もやもやする人もいるかもしれません。とても丁寧に描かれた独特なイラストが印象的ですが、ストーリーには、冒険、愛情、裏切り、孤独、挫折、友情など人間の本質を考える様々な出来事が織りなされています。読者はため息をつきながらも物語の展開に目が離せなくなります。カテゴリーは児童書ですが、大人でも十二分に楽しめる作品です。

みんなで意見交換をすることによって新たな発見があると思います。11月25日に作者の ヤコブ・ヴェゲリウスに聞いてみたい質問も考えてみましょう!

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19:45

まとめと質疑応答

20:00

スウェーデン児童文学についてのおはなし

今年は『長くつ下のピッピ』生誕75周年でもあり、スウェーデン児童文学にさらに注目が集まっています。スウェーデン児童文学の古典とは?どんな特徴があるのでしょうか。松村先生からスウェーデンの児童文学の魅力についてお話いただきます。

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登壇者

松村 裕子先生
聖徳大学児童学部児童学科准教授

白百合女子大学大学院文学研究科児童文学専攻博士課程、単位取得満期退学。北欧の昔話と児童文学に関心を抱き、東京スウェーデン語学校でスウェーデン語を学ぶ。現在は研究の傍ら、子どもの本の翻訳や再話等を行う。『カイとカイサのぼうけん』(翻訳、福音館書店)、『長くつ下のピッピの世界展』(英和担当、東映、東京富士美術館)、「樹木と昔話」(『アジア遊学228』勉誠出版)、「スウェーデンの昔話の日本への紹介について」(『口承文芸研究40』日本口承文芸学会)など。近刊に創作「くまのとしょかん」(「母の友」2020年11月、福音館書店)がある。趣味はシーカヤックで、数年前に念願のスウェーデンでのカヤッキングを果たした。

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サリー ジョーンズ
『サリー・ジョーンズの伝説:あるゴリラの数奇な運命』の主人公

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『サリー・ジョーンズの伝説』作者ヤコブ・ヴェゲリウス

1966年ヨテボリ生まれ。文章とイラストの両方を手掛ける児童文学作家。1994年にストックホルム国立芸術工芸デザイン大学(コンストファック)在籍中で制作した"Spionerna i Oreborg" でデビュー。その後、1995年"Herr Balders hemlighet" を出版。1999年にはアウグスト賞とドイツ児童文学賞にノミネートされた"Esperanza"『曲芸師ハリドン』、2008年には "Legenden om Sally Jones"『サリー・ジョーンズの伝説: あるゴリラの数奇な運命』、2009年には"Bland vågor och moln"、2014年には"Mördarens apa"を出版。これは2020年に出版された"Den Falska Rosen"は『サリージョーンズの伝説: あるゴリラの数奇な運命』と"Mördarens apa"の続編である。またヴェゲリウスは2009年に成人向けの紀行書"Teckningar från Antarktis"も執筆している。

ヴェゲリウスの作品は20か国語以上に翻訳されている。現在、日本語に翻訳されているのは『曲芸師ハリドン』と『サリージョーンズの伝説』のみ。

1999年『曲芸師ハリドン』でエクスプレッセン・ヘッファクルンプ賞

2008年『曲芸師ハリドン』でマリア・グリーペ賞

2008年『サリー・ジョーンズの伝説: あるゴリラの数奇な運命』でアウグスト賞児童・青少年部門(スウェーデン出版協会から授与される賞)

2009年ヴェステルヴィーク新聞文化賞

2014年 "Mördarens apa"でアウグスト賞(児童・青少年部門)

2015年 "Mördarens apa"で北欧評議会児童・青少年文学賞

2017年 "Mördarens apa"でドイツ児童文学賞

2018年 "Mördarens apa"でバチェルダー賞(外国語から英訳されアメリカで出版された児童文学のなかで最も優れたものに、アメリカ図書館協議会から授与される賞)

2020年 "Mördarens apa"でクッラ・グッラ賞(スウェーデン在住の主に児童・青少年文学作家)や児童文学研究科等に授与される賞)

2020年”Den Falska Rosen” で子どもラジオ図書賞(9歳から12歳の子ども5人の審査員による賞)にノミネートされる

2020年11月14日アストリッド・リンドグレーン賞受賞(ラベーン&ショーグレーン社がリンドグーンの60歳の誕生日を記念し、1967年に創設。優れた文学作品やそれを執筆した作家に授与される)

Organized by

スウェーデン大使館
ambassaden.tokyo-events@gov.se
代官山蔦屋書店
福音館書店
ASTRID lINDGREN COMPANY